2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧
面接の日。クラブハウスでカトリン・メーラーさんがきみを待っていた。 Our CEO Katrien Meire is the latest name on the #WalktheWalk line-up #SupportTheUpbeats http://t.co/prL0XeIHn4 #cafc pic.twitter.com/yojqpVFJkf — Charlton Athletic FC (@CAF…
猫さんがえらくなった。店長のウィルスンさんが体調不良で入院。緊急そちとして、店長代理に任命されたのだ。出世である。猫さんの希望で、アルバイトとして雇われた、休職中のきみ。クラブハウスではなく、猫カフェに通勤するまいにちがはじまる。力仕事を…
ロンドンのサウス・コウバーグ・スクエア。そこからほど近い場所に、猫カフェ「猫毛連盟」はある。おだやかな空気がながれるこのカフェに、きょうは3人の珍客がおとずれていた。タイガーマスク、フリーザさま、つば九郎である。3人にやさしく話しかける、…
ことばがない。きょう、ひとりの選手がチームにさよならをする。その背中にかけることばが、どうしても見つからない。クリスタルパレスのかんとくに就任してから2週間がたった。ふまんを爆発させた選手は12名。そのうちの数人がチームを去る。そう。ロンド…
グリニッジ天文台にほどちかい、れんが造りのたてもの。その3階にきみと猫さんのへやはある。家具はとてもとてもすくない。ひっこしの可能性――あたらしい土地であたらしい仕事が見つかるかも――をかんがえて、もちものを増やさないようにしていたのだ。でも…
3回うら。2死ランナーなし。東京ヤクルトスワローズの3番打者、山田哲人が打席にはいる。この場面できみはうごいた。となりで観戦している猫さんに、思いきって聞いたのだ。ここでわれわれはなにをしているのだろう、と。「きぶんてんかん」と猫さんはこ…
クリスタルパレスの練習場。ピッチの中央にむかって歩く、ふたりの選手。「こんにちは新シーズン。今季もよろしくね!」に登場したせんぱい選手とこうはい選手である。こうはいが声をかける。「ねえ、せんぱい」なんだよ、こうはい。「アメリカのドラマ『フ…
ネス湖のネッシー。ロッキー山脈のビッグフット。猫さんにとって、番記者はそんな未確認生物的なそんざいだった。ここ、クリスタルパレスにくるまでは。番記者とは、英語でいうところのビートライター。特定のチームに密着して取材活動をおこなう記者のこと…
きょうは初出勤の日。いざ、クリスタルパレスへ。クラブハウスに乗りこむまえに、ポケットからメモをとりだす。朝、家をでるときに猫さんから手渡されたのだ。あとで読んでね、と。To Do リスト・会長にあいさつ・スタッフとのミーティング・選手たちとの初…
きみは正座している。グリニッジ天文台にほどちかい、れんが造りのフラットの片すみで。きみの前には猫さん。どうやらしかられているようだ。「もちろん」と猫さんは腕組みして言う。「どうして正座させられているかわかるよね」あ、はい。そうこたえたあと…
わたしの名は、P01D。いわゆるスマートフォンです。白と黒がおりなすシンプルなデザイン。手のひらにすっぽりおさまる、つつましいサイズ。あれさえなければ、docomo史上最高にキュートなスマホであったかもしれないなあ、と。えっ、あれってなに?あっはっ…
春のロンドン。サウス・コウバーグ・スクエアにほどちかい場所。れんが造りのビルの2階にその店はある。ウィルスンさんが経営する猫カフェ「猫毛連盟⇒ねこむすめ!」だ。猫さんはそこで、わかい女性の客と話をしていた。なにをしているのか?アルバイトであ…
ロンドンに到着するまえのこと。列車のなか、窓際のせき。寝息をたてる猫さんは、ゆめのなかで皆といっしょだった。ブログの登場人物、とおりすがりのひとびとや生きものたち、過ぎさった時代に暮らすあのひと。猫さんが魔法の猫じゃらしをひとふりすると、…
ゆさゆさ、ゆさゆさ。ゆれてゆられて目がさめて。猫さんがむっくりと起き上がると、列車はロンドン・ユーストン駅に到着したばかり。まだ、ドアは開いていない。すぐそばで、きみのこえが聞こえる。猫さん、からだの下にあるロンドンの地図とってくれる?お…