猫街221b - Football Manager -

ゲーム、本、音楽や映画。そこに日常のささやかなできごとを絡め、物語仕立てに書いています。いまは「Football Manager」というゲームのプレイ日記が中心です。

今シーズンの注目選手

前話に続いて、ハイドFCの練習場。
いままさに、今季の注目選手が告げられようとしていた。

全員紹介すると芸がないので人数をしぼるべきか、とトニーが悩むうちに、午後の練習は終わっていた。となりで眠っていた猫さんも、いつのまにか姿を消している。
夕暮れの風がグラウンドをやさしく撫でる。
帰途につく選手や関係者が、ひとり、またひとりと、夏の夜に消えていく。

「8人でいこう」とトニーは言う。「いや、8人っていえば偶数だぞ。フットボールは奇数が基本だ。トライアングルを作るのも3人、ピッチに立つのも11人だろ……あれ、相手チームもいるから22人で偶数か」
首を振り、頭をかく。
いつの間にかひとりきり。しかし、トニーはひるまなかった。
「ふうっ、おれの負けだよ。8人だ。中心選手8人。けどな、そのうち4人は新戦力でいくからな。これだけは譲れねえ――。

f:id:nekostreet221b:20150601084344j:plain f:id:nekostreet221b:20150601084405j:plain ビリー・オブライエン(Billly O'Brien)
GK。18歳にしてチーム最高のプレイヤー。提携先のマンチェスター・シティからのレンタルで、新米監督がやってくる前から獲得が決まっていた。提携うんぬんがあったとしても、このレベルの選手が6部の下位チームに出されるなんてありえない。どんな手を使ったのかわからんが、旧体制はグッジョブ!

f:id:nekostreet221b:20150601084508j:plain リアム・チルバース(Liam Chilvers)
チーム最年長で、アーセナル出身のセンターバック。新米監督のもとで新キャプテンに任命された。FKキッカーを任されているが、これが(ゲーム内では)やたらと決まる。頼りになる男さ。

f:id:nekostreet221b:20150601084623j:plain アダム・ブレイクマン(Adam Blakeman)
サイドバック。昨季のメンバーの中では、ナンバー2の実力者。スピードは平凡だが、足元の技術が高いから、ポゼッションサッカーにはうってつけだな。まだ22歳で、将来的には上のレベルで通用するタレントだ。契約最終年だが「ハイドは弱すぎてちょっと……」と契約更新に応じてくれない(笑)

f:id:nekostreet221b:20150601084645j:plainリース・グレイ(Reece Gray)
フォワード。新監督に言わせると「ハイドのメッシ」。練習を見る限り、false nine(偽の9番)の役割を担うのはこいつだろう。ヘディングはだめだが、ドリブル、スピード、得点力、パスセンスに光るものがある。けどな、おれに言わせりゃ、こいつのすごいところはそこじゃない。このリースという男、おどろくべきことに、『ほとんどまったくケガをしない』。だからなんだって? いずれその意味がわかるさ。

f:id:nekostreet221b:20150601084736j:plain エノク・ムケンディ(Henoc Mukendi)
リバプールのアタッカー。20歳。フリーエージェントで獲得した(移籍金なし!)。190cmを超えるサイズとパワーを活かし、左サイドで攻撃の起点となる。ワイド・ターゲットマンというスタイルらしい。左ウィングは彼で決まりさ!

 

f:id:nekostreet221b:20150601084830j:plain Kuagica Bondo
アンゴラ出身のパワフルなセンターバック。……だが、読めねえ。名前読めねえんだよ! 3部のロッチデールにいたらしいが、そこではぜんぜん試合に出てない。英語がわからないらしくて、新米監督も困ってるようだ。ムケンディと同じくフリーエージェントで獲得した。

 

f:id:nekostreet221b:20150601084858j:plain ブライス・ワシ(Brice Wassi)
フリーエージェントで獲得。元ブラックバーンダイナモで、まだ17歳。身体能力と運動量はチーム1で、インサイドハーフとアンカーをこなす。年俸は新戦力としてはチーム最高の27500ユーロ(約360万円)。やんちゃなやつで、まずはプロ意識とかそのあたりからだな。

f:id:nekostreet221b:20150601084918j:plain ジェームズ・ダービシャー(James Derbyshire)
トニーさまオススメの選手だ。元マンチェスター・ユナイテッド。本職は中盤だが、ほぼすべてのポジションをこなす。値段も手ごろだ。下部リーグは交代枠が5つしかないから、こういうタイプはものすごく貴重。多くのチームとの競争を制し、フリーエージェントでゲットした。

f:id:nekostreet221b:20150601084944j:plain ティム・チョウ(Tim Chow)
ウィガンからのレンタルで、20歳のセントラルミッドフィールダー。あとで紹介するロビンソンほどじゃねえが、攻守に能力の高い、主力級の選手だ。チョウに限らず、ほかのレンタル選手も、レンタル料はまったくのゼロだったらしい。ビバ、ビッククラブ!

 

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ルイス・ファーガソン(Lewis Ferguson)
ドンキャスターからのレンタル。18歳の右ウィンガー。バルサネイマールに顔似てねえか?!

 

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アンディ・ロビンソン(Andy Robinson)
攻撃的MF。能力値を保存し忘れたが、このポジションではチーム最高の選手。年俸はブライス・ワシと同額。ボーナスとかを含めると、ワシよりもかなり払っている計算になる。フリーエージェントで奇跡的に契約できた。「ハイドはちょっと……」とずっと嫌がってたんだがな。


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トニーの先発予想
3トップの中央がWaringになってるが、これはリース・グレイの間違いだ。右のセンターバックも、ClearyではなくBondo。なに? 「結局11人紹介してる」? いいんだよ、そんなことは。文句は新監督に言ってくれ。15人も新戦力を獲得したあいつが悪い。
まあ、そんなことはいいさ。
とにかく2014-15年シーズンのはじまりだ!