猫街221b - Football Manager -

ゲーム、本、音楽や映画。そこに日常のささやかなできごとを絡め、物語仕立てに書いています。いまは「Football Manager」というゲームのプレイ日記が中心です。

新米監督と猫さん

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イングランド北西部の都市、マンチェスター
その近郊に人口3万人程度のちいさな町がある。
町の名は、Hyde(ハイド)。
イングランド6部リーグに所属するアマチュアフットボールクラブHyde Football Club」のホームタウンである。

彼らが試合を行うスタジアムから、徒歩で約20分。
レンガ造りのフラットの一室で、いっぴきの猫がスフィンクス座りであくびをしている。
英語でいうところのオレンジ・キャット、つまりは茶色の猫だ。
この猫、オックスフォード出の母猫と生き別れ、ロンドン・ベイカー街をさまよっていたところをきみに拾われた。
正式の名前はないが、飼い主であるきみには、敬意をこめて「猫さん」と呼ばれている。

その隣で、きみは古いPCに向かっている。
チームの戦術について考えているのだ。
この夏に、ここハイドの監督に就任したばかり。
無職生活を脱して一息つく間もなく、新米監督として忙しい日々を送っている。
日本で生まれ育ち、数年前にイギリスにやってきた、きみ。
ハイドの監督職に応募するまで、チーム名はもちろん、町の名前すら聞いたことがなかった。

ではなぜ、あえてハイドを選んだのか。

ここで、猫さんが振りむいて、スクリーンの向こう側のブログ読者に語りかける。
ベイカー街で拾われた猫の多くがそうであるように、この子も人間の言葉を話すのだ。

「選んだわけじゃないんだにゃ。手あたり次第に履歴書を送って、面接まで進めたのがハイドだけだったという……」

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面接してくれたのはチェアマンのJoe Kitchen。くうっ、表情が読めない

面接してくれたのはチェアマンのJoe Kitchen。くうっ、表情が読めない

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気になる契約内容。1年間のパートタイム契約で、年俸1万2000ユーロ(約150万円)。安っ!

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プロ経験なし、ライセンスは一番下のランク。とうぜん、能力も評価も低いのだ

 

「それにしても、お給料、安すぎじゃないかにゃ。
お金をがまんするかわりに――ビッククラブからの引き抜きにそなえて――契約解除の特別条項をつけてもらったみたいだけど……。無名の監督に『にゃんと、いまならぼくを20万円で引き抜けますヨ!』といわれてもにゃあ。
この人、猫いっぴきちゃんと養えるのだろうか。心配じゃ」

そこまで話すと、猫さんはおおきなあくびをした。
いつのまにか、ブログの登場人物(?)の顔つきに戻っている。
その横で、チーム編成について頭を悩ます、きみ。

チームについて、戦術について、それはまた次回に。

 

 

 

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